キャリア研修センター(web本館)
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に入らない、細かな情報や私の感想等をストックします。
企業、カウンセラー、個人に向けた情報サイトです。
転居に伴い「福岡」から「浦安」に変えました。

2017年03月19日

サビカスのカウンセリングマニュアル

10年以上前から注目していたサビカスですが、内容については渡辺三枝子先生も「新版キャリアの心理学」に一部紹介されている程度しか日本では認知されていませんでした(外見は知らない人は全く分からないと思いますがカビゴンみたいな体格の方です)。ところがここ数年で1級技能士の試験にも数回出題され、著作も翻訳されて学びやすくなりました。ホランドにもスーパーにも学び統合している、現代アメリカキャリアカウンセリング界の第一人者です。
技能検定2級(熟練レベル)まで合格して、キャリアカウンセリングって何なのか?今やっているやり方って本当にこうじゃないといけないのか、等悩み始めたら(守破離の破の段階になったら)サビカスの「ライフデザイン・カウンセリング・マニュアル」(サビカス著2000円+税)を読んでみるのも刺激になると思います。
全部で114頁で薄い上に、「マニュアル」でどうすればよいか、型が明確に書いてある。
「自分から自由に語れるように関係構築重要」「自己理解重要」「プロセス重要」「目標の共有(共構成と言う言葉を使っている)」と重視する部分は国家資格や技能検定と変わらないものの、具体的やり方が随分違う。
導入はともかく、「自己理解」をどうやって深めるか、でいうと、枠を提供し、質問を中心にクライアントの考えさせ、それをカウンセラーとの対話を通して再構築していくという、「カウンセリング」というよりも「1対1研修」のような手法を紹介している。
例えば「少年少女時代に誰を尊敬していましたか?。スーパーヒーローや漫画やテレビのキャラクターでもよいので、苑火とのことを教えてください」のような質問でロールモデルを把握し自己理解を深めます。
「何の雑誌をいつも読んでますか?その雑誌のテーマや内容を教えてください」
「幼いころの思い出は何ですか?3-6歳までに起きたことについて3つのストーリーを聴かせてください)
等どういう内容の自己理解を深める為にどういう質問をし、更にどういう追加質問をするか等細かく書いてあります。

「技能検定2級(熟練レベル)まで合格して」と、検定終わった後に勉強したら、と書いたのは、このマニュアルのまねを下手にすると資格試験には落ちるから。カウンセラー側の行為の枠が先にある分、(サビカスは官益性が重要と説明しているにもかかわらず」やることに囚われてクライアントの話しや気持ちを聴けなくなる。
しかし、クライアントへの価値を大きくする、と言う視点で考えると、資格が一息ついたなら幅広く学んでほしいと考える。
(以前はゲシュタルトセラピーのパールズが「グロリアと3人のセラピスト」でやっている面接をみてカウンセリングとは何か視界を拡げてもらう事を考えてたが、「グロリアと3人のセラピスト」はビデオが高く違法コピーで勉強するのも問題がある上キャリアカウンセリングではないので、サビカスのこのマニュアルを薦めたほうがキャリアカウンセラーの学習には良いかと方針修正した)

本の紹介でした。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

非正規雇用の不利益について

数件非正規雇用の不利益についてキャリア支援をされている側の方から悲鳴のようなメールを頂きましたのでコメントします。
正社員優遇で、正社員ばかりを守り優先するのはおかしいし、納得いかないとの趣旨です。

まず非正規、正社員ではない働き方として「専門職」としての働き方と、多様性の中「自分から非正規を選ぶ」(例えば子育てや介護や趣味等の都合)働き方と、「正社員を目指すけれど手に入らず非正規」という働き方と、があると思います。

キャリアカウンセラーも本質的には専門職で、基本的には自営業です。専門性が高く、学び続け時代に適応しない限り仕事はない。
私も括りでいうとここで、正社員ではなく、日雇いや時給で働いています。でもそれは専門職の宿命です。社会に必要な専門領域で、高い専門性を維持できれば、仕事も収入も継続されます。
自分から非正規を選ぶケースもあります。正社員だけが人生ではなく、他に優先したいものがあれば選択肢は広い方が良い。(今は良くても年齢が高くなった時に悪い場合もありますが)個人の選択。
問題は「正社員を目指すけれど手に入らず非正規」の場合。
同一労働同一賃金が徹底すれば本来大きな問題にならないはずだけれど
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
日本はOECDから「正規・非正規間の保護のギャップを埋めて、賃金や手当の格差を是正せよ。すなわち、有期、パート、派遣労働者の雇用保護と社会保障適用を強化するとともに、正規雇用の雇用保護を緩和せよ」と勧告される程、正社員の雇用を優先させている経緯がある。
安倍内閣でも同一労働同一賃金に旗を振っているけれど、現実にはまだ差別が存在する。

世界で言うとオランダが同一労働同一賃金で成功した国。
http://xn--cckva6n2a9027a6l0c.jp/article/120401086.html
各国真似をしているけれどうまくいってない。

さて、正社員と非正規との格差への対応について。
今後縮小はしていきますが、差がなくなることは現実は難しいと思います。
しかし益々変化が激しい社会になり、AI(人工知能)等の発達により、正社員なら安全ではなく、正社員でもいつ雇用を失うかわからない時代になるでしょう。
平等でないことへの不平不満を言うよりも、専門職を目指すのか、小さな会社でもよいから正社員を目指すのかどちらかをやっていくのが個人の選択としては現実的だと思います。同一労働同一賃金を個人が社会を動かして実現しようとしても相手が多すぎて直ぐには動かない。
非正規は搾取されている、悔しい、という気持ちを理解した上で、選択肢は以下のものを考えます。
1)現実を受け止め、以前よりも改善されている事実に目を向ける。
(平等でなければおかしい、という前提が怒りや悔しさを大きくします。ここを弛めれば感じ方が変わる)
2)得な立場である正社員への転職を努力する
(正社員の方が守られている現実があるので、損な側から得な側に移る。立場を変えると、今の施策は正社員の立場を弱くする施策なので反対したくなるかもしれません)
3)専門性を高め専門職の道を目指す(変化の時代正社員よりも良いかもしれません)
4)グループの単位で考える(独りで考えると損だけでも、世帯や親子で考えればプラスマイナスで差は小さくなります)
5)社会を動かしオランダのような社会を目指す運動を活性化する(望ましいのだけれど、正社員側からすると既得権を失う痛みがあり大きな抵抗があります)
6)不平不安を周りに吐き続け不満を言うことでストレス発散する(周りは毒を受けるだけなのであまり良い結果になるとは思えません)

日本の社会全体としてはグローバルな流れの中、「同一労働同一賃金」にあわせ「正社員の解雇をしやすくする」流れです。
景気の波で会社の仕事が減った場合、これまでは国が助成してその企業に留めていましたが、今はそこで余剰の人材を人が足りない成長企業に移転することを支援する方向性(でも景気が悪い時は出すニーズ中心でとるニーズが小さいのでバランスとれないのですが)。
正社員だから安心ではなく、正社員でも転職せざるを得ない可能性がまずます高くなり、その時に満足できる仕事に就くには自分の能力を高め、信頼ネットワークを広げてお必要がまずます高くなります。

AIの時代、創造的な仕事をしている人、改革改善できる人、身体を使って複雑な仕事をしている人は安全ですが、変化の乏しい仕事をしている人はいつ大きな変化が来るか分かりません。
非正規の頑張らないとダメですが、正規だから安心ではないと心に留めて日々精進していきましょう。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問への回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

2017年皆様へのメッセージ

2017年を迎えるにあたり、皆様へのメッセージをお送りします。
昨年は国家資格立ち上げに始まり仕事だけでなく個人的なイベントも重なり目まぐるしく1年が過ぎてしまい、ふと見るとブログに4本しか投稿していませんでした。今年は最低でも3倍には増やしたいと思っています。
今回皆さんへメッセージを3つ送ります。
その1。国家資格について。
別に国家資格がなくても実力があればよいという考えがあるし、私自身も資格だけ取っても下手では意味がないと思っていますが、国の方向性は「キャリア支援をする上での最低限」と段々置いていくようです。ジョブカードも今は国家資格持ってなくてもよいけれど、方向としては*年までに保持しないとダメとする可能性大。
ハロワで働いている人が代表ですが、保持しないとリスク高いです。
民間でも国の許認可の人材サービスで働いている人はも国の指針でいつ保持が推奨から認可条件に強まってくるか分かりません。方針変わると会社から「すぐとれ」と言われる可能性ありますが、試験結構大変です。資格まだの人は、早めに準備をしないとけっこうリスクあります。
その2.企業でのキャリアコンサルタントの拡大について。
今回の国家資格化の需要予測では企業が大幅に伸びるという試算になっており「眉唾眉唾」という意見も随分聞かれました。
しかし、国の方針関係なく、アメリカから、生産性向上のために「キャリア支援を」という波が今後本格的に押し寄せてきそうです。
アメリカではトップ企業では既に、短期成果主義の見直しとして「キャリアをベースにした本人の成長支援」に切り替わる動きが出ています。
ジャックウエルチに代表されるGEのハードな短期成果主義(強いリーダー、厳密に査定し、下位を排出することで組織を強くする)が修正され始めている、という情報は入っていたものの、十分具体的な話は広まっていませんでした。昨年11月末GEジャパン社長の熊谷昭彦氏が「GE変化の経営」を出版し、事実「個人の成長」に軸足を移し、それが企業の競争優位性を上げるうえで必要な施策と認識していることがはっきりしました。
厚労省のキャリアコンサルタントの企業での予測をした方がアメリカの動向をご存じだったのかもしれませんが、「生産性向上」の手段として「キャリア」が本当に入り始めると思います。
実際私も(別にアメリカの真似ではないけれど)今年初めに「ただの目標設定ではなく個人が本気で向き合える目標設定できるようにマネジャーの教育したい」と純粋企業サイドニーズでのキャリアの要素の研修を依頼されています。
今の短期成果主義は成果を上げるのに十分役に立っていないという認識が進んでいます。企業が成果を上げるためには、社員がモチベーション高く、お互い強みを発揮し助け合いながら、ひとりひとりが成長することが重要。他人と比較してABCをつけてずっとA以外の人のやる気を落とし、チーム内で査定を分布させる運用をするから周りの人と助け合わず自分だけに閉じこもって仕事をし、成長よりも目先のことで日々を過ごす。
これではダメだと皆気が付いているのに、グローバル競争に勝つにはこれでなければと思考停止。アメリカでは変なら変えれば、と素直に修正されているのです。
日本人からすると新しい方針の方がしっくりきます。これまでの短期成果主義の方が違和感あった。しかし、急には変わらないし、それができる人材も少ない。成長支援なのでOJD(仕事を通した成長)ができるような支援者が求められる。
メッセージは「企業で生産性向上目的のキャリアこれから拡大しますよ」でも「成長させられないキャリアコンサルタントには仕事は行きません」ということ。皆さんも成長してください。
その3。キャリア研修センターの活動について
東京地区は良い指導者もおり、情報も入りやすく学習にはあまり困っていないと思っています。
しかし地方にはなかなか変化が正しく届いていない。
途中に人が解すことで3割落ちると考えると、東京では1人程度で7割伝わるにしても、地方だと伝わっても2人3人介在し、0.7×0.7=約5割。0.7×0.7×0.7=3.5割しか届かない。
地方を回って底上げしたいと思っています。
基本的には10人程度集めて頂ければ、交通費等なく東京と同じ料金で研修実施してます(とはいえ、土日の空きがなくて中々実施できないのですが)。ネットでの情報提供に加え、地域巡礼も今後やりたい領域です。
少しずつしか実施できませんが、前向きに考えていますのでよろしくお願いします。
今年もよろしくお願いします。
キャリア研修センター 田中春秋・洋子
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 12:03| Comment(1) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月13日

問題について

コメントに1級論述の「問題は何か何か」の根拠の書き方が分からないと質問がありました。
問題について正しい理解がされていないと気になっているので、この機会に書きます。

まず、クライアンが訴えている問題を把握する際に、問題状況と問題とが違うことが理解されていません。
例えば、上司が嫌な人、労働時間が長い、転職出来るか自信がない、は問題状況。
2級技能検定だと問題状況までしか分かっていなくても合格している様に思いますが、ここで止まってはいけません。
ここで「だから何が問題?」と踏み込んで行かないと面談は進まない。
踏み込んでクライアントと共有したものが「クライアントが訴えている問題」
クライアントが訴えている問題を判断する根拠が問題状況であり、そこから導いた仮設への反応です。
問題状況を問題と誤解して根拠を書こうとすると「クライアントがそう言ったから」程度しか書けません。

「クライアントの問題は何か?」はクライアントが訴えている問題ではありません。
クライアントは自己不一致しておりずれています。クライアントの認知がずれていたり、情報が足りない等しばしばあります。
カウンセラーとして問題を把握する。

この両方をあわせて、どの問題に焦点を当てるとクライアントが前向きな変化をすると予測しますか?が「クライアントの問題は何か」の答え。その予測は論理的に推論されているかのチェックのために論述では根拠をきいている。
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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問への回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月10日

キャリアコンサルの声役所にも届いてます

忙しさですっかりブログをさぼっていました。久しぶりに書きます。

現在ジョブカード関連の委員会に2つ参加していますが、興味深い事があったので書いておこうと思います。
委員会では基本的に今運用している公的サービスの内容について大胆に変更修正案を出す人は少数派です(私は変革イノベーターが自分の役割と思っているので勝手なことを言いますが・・・)。
役所の方も、今のサービスが今一歩などと言うと税金を無駄使いしたと批判されるためなのか、民間のようなシビアな振り返りはあまりしません。

が、前回委員会の中で、厚労省のメンバーサイドから「現場のキャリコンからこんなことを言われている」「今のこれでは良くない。もっと使い勝手を良くしないと」等の役所らしくない発言がけっこう出てました。
皆さんの声を役所はけっこう気にしています。
個人の好き嫌いは聞いてくれませんが、「どうせ何を言っても無駄」ではなくて、「本質から考えて良くない」や、「本来こうあるべき」等は積極的に発言して頂きたいと思います。
そういう意見の積み重ねが、少しずつ社会を良くしていきます。


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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(春秋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月06日

盛岡で勉強会実施しました

ゴールデンウィークに盛岡で指導と関係構築以降の勉強会を実施しました。
岩手のメンバーから人数集めるのでやってもらえないかと依頼があり、ほぼ1年がかりでやっと実現しました。
東北の皆さんの熱意と優しさに圧倒され、盛況にて終了。
運営された皆様、参加された皆様大変ありがとうございました。感謝です。
来年も同じ時期に盛岡での勉強会開催を約束しました。
以下、勉強会での感想例と質問への回答を記述します。
<感想>
・とてもとても濃い2日でした。今まであいまいに進めていたところをしっかり自分自身に厳しくそしてある部分は自信を持って提案することも必要だと感じました。
・指導レベルに何が求められるかを分からないままこの研修に参加したが、先生に学んだものだけでなく他の受講生からも気づきを得ることができました。
・このような勉強会でないと学べないなーと感じました。
・教育計画をしっかり語れておらず、そもそもの知識不足が表面化した。なぜ学科試験の為に勉強するのか理解できた気がする。
・2級テキストで書いてあった「人として成長すること」と、今回最後にお話があった「自分が成長すること=幸せな人が増える」を肝に銘じていきたい。
・指導では具体化と一般化をいったりきたりしながら進めていくことや「自分が何をやろうとしているか」のバックボーンとして理論がある事に気が付いた。
・指導者は「CCがより成長できるためには」ということを考えて対応すること。そしてCCの先にはCLがいて「CLにとってためになることは」という視点を持つことが大切と分かった。
・失敗から学ぶ姿勢で行きたい。ありのままの自分を受け止め、失敗を恐れず、自分の課題を少しでも改善していけるように取り組んでいきたいと思います。
・指導者として求められているものの幅広さ、全体や先を見る視点の大切さに気付きました。
・CLは自己概念と経験が不一致の状態である事。そのズレが何なのかをCL自身が気付くことで、受け入れがたい経験を受け入れることがCLにとっての成長に繋がる事なんだと実感。またそんなCCであること、CCを育成することの大きな価値を感じました。
・いままで1級対策を考えた時、どなたから学べばよいか迷い受講してきませんでした。1級を取る意味や意義が分からなくなっていましたが、CCが成長できる事の喜びやその結果幸せなCLを増やすために私も頑張ります。ありがとうございました。
・1級技能検定の情報や学習方法の情報を得ることが受講動機でしたが、情報と言うよりもこの機会を得られて良かったと思った。ありがとうございました。
・3日間ありがとうございました。分かったから何をするのか?分からなかったから何をするのか?・・・を実行したいと思います。

<質問への回答>
Q:1級論述選択問3「相談者を支援するために必要なネットワーク・環境への働きかけ」には、相談者をバックアップするもの以外にも事例相談者が相談者を支援するのに足りない部分を補う専門の方とのネットワークも含めてよいのですね?
A:YES。自分が足りない部分を補うのも相談者を支援するために必要です。例えば、メンタルの専門知識はリファーできるメンタルの先生、法律の知識は弁護士などとネットワークを持っておきましょう、というのがネットワーキングの基本です。
Q:評価したスキル態度を30分の面談の中でどのタイミングで伝えるべきか理解できずにいます。
A:スーパービジョンの原則で言うとスーパーバイザーはバイジーに評価を伝える、です。ただし、30分しかない初回だ、と考えると、原則だからと言って言えば良いものではありません。
受講生(バイジー)が評価を受け入れ、プロとして高めようと思わなければ伝える意味がない。
つまり、指導関係ができ、評価を相手が具体的に分かるように伝えないとダメだ、ということです。
そのために、指導関係を深める力、相手に分かりやすく論理的具体的に伝える力を高めなければ、初回の30分で伝えるのは難しい。いつ言うかよりも、その為の力を高める努力をしましょう。
Q:目標を立てるものの方策が近視眼的になってしまい専門職としての成長しうるものになっていない。
A:受講生にこの世界のプロとしてどうなりたいかや志を聞くと近視眼から逃れることができると思います。
ただ、近視眼的な小さな一歩一歩の延長線上に専門職としての成長があります。「神は細部に宿る」という言葉もありますが、小さな部分もプロの成長として大事です。「その先にありたい姿がある」と意識させることが大事です。
Q:CCは時間で面談しているので進め方の指導は難しい。
A:時間で面談しているからこそ、同じ時間での効果をあげる面談をできるように指導するのです。基本、プロセス無視して時間があるからと急いでも効果はあがりません。
Q:丁寧に見直さないとわからないことが明確にならない。
A:丁寧に見直しましょう。加えて、百マス計算と同じで、繰り返すと早くなります。
Q:どうすれば面談に集中しつつ客観的に観られるようになるか?
A:世阿弥が同じことを離見の見と呼び、達人になる方法として紹介しています。そのくらい難しい。それに近づけるよう努力しましょう。
Q:1級を取得した方は本当の意味での指導者なのでしょうか?
A:1級取得は最低限のスキルをその時はできたと証明できるだけ。まだまだ入口です。1級を持っていた方が指導を実施しやすいけれど、受講生がそこで学べて成長したのか、この人と一緒に学び続けたいと思ってもらわなければ価値はうめていません。そこからスタートです。
Q:CCの課題をストレートに言葉にして伝えた方が簡単であり分かりやすいかと思うのですが、まずはCC自身の在り方や関わり方を考えて頂き、自ら気付いていただこうと思うと「問いかけ」中心の指導になる傾向が強い自分を感じています。できるだけ客観性の高い指導やFBをするには?
A:簡単で分かりやすいから良いのではありません。CCがプロとして成長する可能性が高い方がよいのです。その意味では問いかけ中心の指導は悪くありません。
ただ、質問力が高くないと聞かれて答えて以上で何も気づかずに終わる。その行為を見直すにも、どういう視点で考えるかを共有できていないとただの意見の言い合いになります。
また質問して自分で気づいてくれないならばこちらで教える力も持ってほしい。そこが論理的に説明できるか。「意見」と言うのは「事実」と「論拠」によって成り立つので、事実を押さえる事、もうひとつは「論拠」の代表である理論を相手に分かりやすく伝える力を持つ事です。
Q:課題〜目標の優先順位を付ける際の尺度のようなものがほしい。
A:基本はどこが成長することがCLの前向きな変化を大きくできるかという予想です。枝葉よりも幹から。
問題が分からないのに解決先の精度を上げても効果低いし、関係性が悪いのに問題ばかり言っても先に進みません。
Q:関係構築から目標設定に進む段階でCLに合意が得られない時でも時間を気にしてなんとなく進めてしまう。どうすればいいのか?
A:合意を得られないと思うのだから、目標がCLちょっと違うと感じているようだと気付いている。そのまま進めるのではなく「ちょっと違うな、という顔をされてるんですけど、どう違うのか教えてもらえませんか?」と素直にきけばよいのです。CLは自分の目標なのだから、もっとフィットするものは何かを一生懸命語ってくれます。ズレたまま進めても解決策は芯を食わないので、CL満足度高くなりません。
Q:関係構築ができてなくてもCLは主訴を話すことがあるので、それが関係が出来たと思ってしまうCCがいるのがスッキリしなかった。
A:場面を見ていないので何とも言えませんが、「CLは主訴を言ったとしても、その想いをカウンセラーに深く分かってもらえたと感じたでしょうか?それはどこからどう判断しましたか?」等を聞いてみてはどうでしょうか?関係構築はCLが言って終わりではなく、それをカウンセラーが理解し、CLに理解を伝え、CLが「ああ私の状況だけでなく想いまでもしっかり分かってもらえた」と感じて関係が出来ていくのです。そこがうまくそのCCは理解できてない気がします。
Q:本当に悩んでいて気持ちが言葉で表せないCL「どうなんでしょうね」と言い続けられた場合、どんな対応をしたらいいのか分からない。
A:関係構築を言葉だけでやらずに、言葉或いは態度で伝わるものを返すと考えると良いのではないでしょうか?「どうでしょうね」と言っているだけなのに本当に悩んでいると感じ取っている様に、言葉にならなくても伝わるものがあり、それを伝えることはCLは自分を知ることになります。
Q:優先順位の高い課題からとアタマでは分かっていてもまだ実践できていないので再度ボイスレコーダーでケース記録を作成してみると効果あるのでしょうか?
A:面談のように即座に判断を求められることが上手くできない場合、まずはゆっくりと考えてどういう視点で選んで行くか練習し、ゆっくりを繰り返すことで百マス計算同様早くてもできるようになってきます。
ケース記録を書くや聞き直して考えるのは成長の為に役立つステップだと思います。
Q:自分と感性が違う相談者に対して、どのようにアプローチしたらよいのか?教えてください、という相談者。
A:もともと自分と感性が同じ相談者というのがほとんど可能性低い。まずは相手を理解しようとすることが大事です。教えてください、というのも、何で自分で考えないのか??そこにクライアントが困っていることがあるはずです。自分に自信がないとか、自分で考えたことがいつも否定されるとか、何か理由があるはずです。まずはそういう部分を理解と共感で関わってみてください。
Q:全くCL視点の問題を把握できなかったCCに対してCLの内的世界を分かって頂くためにどこから手を付けていいのか分からなくなりました。
A:指導者がケース記録の「事実」部分でCL視点の問題が分かるのであればそれを論理的に伝えるのが一つの方法です。何を訴えているのか分からないまま面談をしていて書いた記録だと、ケース記録はCCの理解したものしか表現されないので、CCに聞こえていない部分は指導できません。
どうしてもこの材料で難しいのであれば、後日ロープレして逐語を持ってきてもらう等、課題に応じた指導法指導素材を考えるのも一つの方法です。
Q:一見問題が閉じている場合のアプローチ「仕事が進まない」等→堂々巡り。
A:まだ問題状況しか分かっていません。仕事が進まない、で留まるのではなく「だから何が問題(困っている)か」をしっかり考えてもらわないと。仕事が進まない、だから自分がスキルをあげるにはどうすればいいかが分からないのか、だから周りの人に助けを求めたいがそれがうまくできない、のか、もう一歩踏み込みが必要です。
以上。
教えている以上に学べている感じがします。
質問に対する返事を書いてみましたがずれていると感じるようであればコメントください。再度考えます。
教えた私にも気づきが多い講習でした。
ありがとうございました。 (春秋)              
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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(春秋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

新年の抱負

みなさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は大きな変化の年になります。
キャリアコンサルタントの国家資格化。国力向上の為にキャリア支援する人材が企業の中で支援していく絵(キャリアコンサルタントを5万人から10万人に増やし、その増加分の大半を企業に配置)を描いており、その基礎として、これまで民間団体がやっていた標準レベルの資格を「国家資格」にする事が決定しました。
技能士も含め、この国家資格化により「最低限の継続学習」をすることが義務付けられます。この義務は、レベルが落ちないようにするための最低限の学習。

国家資格になり、最低限の学習でよい、となれば、ある程度の比率は民間の資格は更新することをやめ、学習も最低限にし、名刺に国家資格をかければよい、という判断をするのではないでしょうか?
国家資格キャリアコンサルタント、国家資格キャリアコンサルティング技能士2級(熟練レベルキャリアコンサルタント)、国家資格キャリアコンサルティング技能士1級(指導レベルキャリアコンサルタント)、このタイトルを取ることがゴールになってくる。

でも違うと私は思っています。プロはタイトルを取ってからがスタート。クライアントに価値提供するには際限がないし、生涯自分自身を高めていく必要があると思っています。
多くの人は「タイトルを取って終わり」と資格をゴールに学習するのかもしれませんが、そうではない、もっと高い志を持った人たちと高めあう仕組みを作りたいと思っています。
大体、10万人がキャリア支援の仕事の席取り競争をするのです。スキルが高くなければ良い仕事など手に入るはずもない。

資格を取るまでの学習は今後色々な意味で充実してくると思います。
収益を考えると、多くの団体は資格取得と最低限の継続学習を中心に大都市圏で実施せざるを得ない。
だからこそ「もっともっと高める」や「試験に出ないけど大事」や「地方」をキャリア研修センターはテーマとして実施していきたいと思っています。

まずは指導者向けの少人数での継続的な学習コース。
私が直接見ることができる、1日4人を集めてじっくりと学ぶコースを立ちあげたいと思います。まずは本当に小さく、対象を限定して、少人数で。
小人数だけでなく、自分の指導を聞き直し振り返る宿題も出し、当日だけでなく終わった後も学習するようにする。
本当に自分を高めたいと思っている志の高い方限定で実施したいと思っています。
http://career.on.arena.ne.jp/

もうひとつが交流会と検定では出ない内容のワークのセッション。
以前に交流会をやりましたが、お互い同士もっとじっくり話せる場にしたい、と思い、人数を絞り、ワークよりもお互い通しの対話の時間を長くしました。
深く語り合える心からの仲間を増やしていただきたいと思います。
ワインやスナックも用意しますので、リラックスして参加してください。
私とパートナーとでお待ちしております。
http://career.on.arena.ne.jp/

他にもやりたいことは沢山あるのですが、変化の時期でもあり、なかなか日程が取れません。
ゴールデンウイーク(4/29-5/1)は岩手県盛岡市で出張研修をやります。
東京でしか講座が受けにくい仕組みを変える為、ある程度人数がまとまったら全国の各地でスキル研修を実施したいと思っています。全国行脚は将来の夢。
盛岡での講座は
4/29-30が1級向けの基礎講座。論述も使って基礎を確認し、実際に指導の練習もする内容を予定しています。
5/1はノンバーバルと交流会をやろうと思っています。
これも2月には内容決めてホームページにアップしたいと思っています。

なかなか忙しくてうまく進めていませんが、一歩一歩進んでいくつもりです。
ご協力よろしくお願いします。
                           キャリア研修センター 代表 田中春秋
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:セミナー勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする