2019年01月03日

あけましておめでとうございます

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年の皆さんへのメッセージは、「今」だけなく「将来」への準備をプロとして支援していますか?その力を高めていますか?

素人は直面して初めて「もっと前に教えてくれてれば」と感じます。でも既に予測できる未来はあるし、キャリアの準備には時間がかかるものです。
人生100年時代と政府は最近よく言います。
寿命が延びると言うと「年金破綻する」と言われる。それなのに「寿命が延びる」と政府が言うとすれば、ロジックを変える意図があるからです。ロジックを変えざるを得ない聞こえのよい理由を先に宣伝している。
高齢社会白書自体
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
を読んで欲しいのですが、
まずは何人で年金者を支えるのかを整理したサイトをまず見てください。
http://www.garbagenews.net/archives/1999777.html
今(65歳以上を64歳以下で支える場合)は2人強で1人を支えているけれど、2045年には1.4人で1人を支えるトレンドになっている。
つまり、25年後には各人今の約1.5倍の負担になる。
皆さんは税金としてそれを平気で負担しますか?
もう一つ比較で出ている資料=75歳以上を74歳以下で支える場合は2045年も3.2人で1人を支え、2065年も2.5人で1人で支えるだけで済む。誰が見ても、今の64歳以下で支えるのは無理で、74歳以下で支えるしかないでしょう、という(政府の)意図を持って作られている資料です。
既に現時点で、年金支給を更に送らせて、しかも70ではなく74、元気なうちはずっと働く社会に変えていくことは必然のシナリオです。政府はここ10年で年齢引き上げを決定する気でしょう。

企業は「年金支給まで=順次75まで正社員は雇用せよ」と政府に言われるでしょう。
65まで雇用を伸ばすのさえ四苦八苦しているのに、70、75までと言われ、どう対処すると思いますか?
➀成果主義色を一層強くして、高齢者を雇っても成果分しか払わないので困らない会社にする
A60にタッチすると雇用リスクが高いので、ローパーフォーマ―は定年前に排出する仕組みを強化する
B国の指示なので一応雇用するが、ハイパフォーマー以外は最低賃金レベルにし、自主転出を促す
一層パフォーマンス評価が厳しい社会になり、キャリコンの定義の中の「職業能力開発」の重みが一層高くなるでしょう。
あなたは職業能力開発ができますか?
職業能力はどうやって伸びるのでしょう?

ABの対処を行う企業だと、ゆとりある生活をするためにはシニアでも転職できる力が必要。
「売れる専門性」があると心強い。
ドラッカーのパラレルキャリアのように、シニアになって初めて何かをやるのではなく、第2の人生の為に並行して何か実行しておくことも大事です。
キャリアコンサルティングの資格を取って小さく実践しておくなどは一つの例。
クライアントは売れる専門性を持っていますか?
AIの時代に売れる専門性って何ですか?
どうやってその専門性を育てますか?

シニア転職で企業が採用をためらう要素は「変化対応力」。
変化対応力は若いうちに高めた方が楽。年を取ってから急には難しい。
変化を嫌う人を放置すると、シニアになって苦労するのは目に見えています。
変化へのチャレンジを支援していますか?
シニアの変化対応力を高める原則は分かっても、実際に変化対応力の低いシニアをどう訓練すればましになるのか、
実践的な部分は(売れないシニアを担当することはほとんどないので)私自身も実感がありません。
斡旋やアウトプレースメントで実践ケースが多い方、是非勘所を教えてください。

キャリアの視点で対処が上手くいかない場合、根っこの精神的な問題が障害になっているケースもあります。
予想以上にキャリアで詰まる場合に臨床心理領域の問題を抱えていることが多い、と臨床心理を学んでいる妻の洋子も、よく話しています。
善意のつもりかもしれませんが、出来ないことを抱え込むのはクライアントの不利益。
違和感を察知する力(アセスメントの力)が大事なのと同時に、リファーできるネットワークを持っていることもプロとして重要。
今後の社会の変化を考えると、ますます領域間を繋ぐ力が必要になるでしょう。
アセスメントできますか?ネットワークを拡げてますか?

支援者としても一層の能力開発が必要です。

みなさんは大半がキャリア領域の専門家だと思います。
人生100年時代、専門性があるのはとても重要。
しかも、人の情動を扱う領域はAIが苦手な領域(マッチングはAIが得意な領域です)。
その上、専門性を高め続ければ、シニアになってもある程度の収入で働き続けることができ、価値を生み続けることができる。
専門性を高め続けましょう。

人生100年時代を検討すればするほど、「健康」の重要性が良くわかります。
正社員は国の指示で「年金まで原則雇用せよ」と言われますが、一番の適応除外は「健康でない」場合。
「健康」は人生の基礎です。
「キャリアプラン」の中で、「健康への投資」を(自分の身体も反省し)もっと強調しないといけないと反省しています。
なりたくないと言っても病気にはなってしまうもの。働き方改革の中に「治療と仕事の両立」があるように、病気の人への支援力も高める必要があります。
ただこの「治療と仕事の両立」分野は本当に難しい。「リハビリテーションカウンセリング」という専門領域がありますが、そういう専門家の領域の確立とキャリアコンサルタントとの協働関係が必要です。
病気をしても食うためには働かないといけないのでキャリアコンサルタントも関わる必要がある領域ですが、何をやるのか、どこまでやるのか、何はリファーしないと危ないのか、整理が必要だと感じています。
病気を持ってキャリア支援をやっている方へのお願い。「乗り越えたモデル」はクライアントを助ける良い材料になる。是非病気と仕事の両立をしてほしいのと、状況と乗り越えたカギを公表していただきたい。お願いします。

個人的には、今年は特に「変化対応力への支援」「健康への支援」「多様な視点を持つ支援」を強化していきたいと思います。
皆さんは何を強化しますか?
今年もよろしくお願いします。

キャリア研修センター 田中春秋


posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 19:41| Comment(1) | 企業:キャリア施策事例総論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます。
今年もとても役立つメッセージをありがとうございます。
昨年、セルフキャリアドック制度を理解する為の講演や両立支援の講習などが増え、その内容の根底には人生100年時代だったなぁと思い返しました。
日ごろ支援者として「変化対応力の支援」は年齢関係なく必要な力と実感してますが、支援者である自分自身も柔軟な考えと変化対応力を身に付けなければと思います。
先生のメッセージを昨年の自分に当て嵌めて考えることができました。ありがとうございました。
昨年の初夢ネタ「対話式AI対応キャリアサポートサービス」も遠くない未来に実現しそうなのでAIに負けぬよう自己研鑽に努めます。
Posted by 瀬尾 ふみ at 2019年01月05日 11:27
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