今年は初夢ネタ(実話)から始めてみたいと思います。
今年の初夢、未来(数十年後)のキャリア支援でした。
「対話式AI対応キャリアサポートサービス」というのが始まっていた。
人間ではなく、自分が選んだキャラクターが対応していて、私は私ではなくもっと若い女性?で、
「私は気ままだから猫モデルがいいかな」と猫を擬人化したキャラクターを選んでいた(今の私ストレートなら犬を選んだはずなので何故猫だったのか不思議です)。
その猫に思うことを自由に話していると、それが画面(タブレットかなと思ったけど、投影型かもしれない)に勝手に文字になっていき、しかも「気持ち」の部分に色がついている。
その色の部分を見て「あー私ってこんなに思ってたんだ」と改めて実感してた。
そして猫が「こんなことをこんなに感じてるんですね」と色付きの文字をまとめて言葉で返してくれる(傾聴)。
コンピューターが相手だと分かっているし、猫は自分御心の分身みたいに感じているから全然違和感なくストンと納得いく。
言ったことから類推できる気持ちなんだけど、心地よい。
ついつい「本当はこう感じてて」と素直にもっと深い本音を話してしまう。
画面に問題がいくつもビジュアルで浮かび、「これは枝葉だからいらない」「これは大事」と指でピィとはじきながら検討が必要なモノとそうでないものをより分けていく。
ポン、と指で押すと、「代表的な解決策はこういうものです」というガイドが出たり、「これは私(AI)では難しいので専門家(人間)対応になりますがアクセスします?」などと専門家に繋ぐツールにもなっている。
どんな仕事、みたいなものは、「あなたの志向やスキルに合った求人は今こういうものがあります」「現在は求人はないですが過去そのタイプの求人はこのくらいありました」と過去ログからも今後出てきそうかどうか推測する材料まで提供してくれる。
自分が話した問題だけでなく、AIが勝手に「こういうことが原因で困っている可能性がありますが、それは検討しますか」と提案してきて、「ああ、そうかもしれないなー。コンピュータが言うなら考えてみても良いかも」と思っていたら目が覚めました。
感想まとめ。
AI時代、カウンセリングのようなコミュニケーションスキルを使う仕事は雇用が減らない、と一応言われていますが、AI結構やれていた。
人間が言うから「傾聴」しないと聞く気にならないけど、自分が言ったことをベースにコンピューターが類推して話すことは結構素直に聞ける。
言いたいこと=言葉に出来てない胸や腹の中の想いや無意識に閉じ込めている想いまでも分かってくれるような傾聴スキルではないけれど、言った気持ちや言ったことから推測できる気持ちまでは受け止めてくれている。
カウンセラー視点問題把握〈指摘)も、人間でなくコンピューターが言うのであれば一理ある気がして受け入れやすかった。
求人情報と志向やスキルとのマッチングは、今の人間のサービスよりも遥かに顧客マインドですっきりしていた。
以上から私が思ったこと。
表面的傾聴レベルはAI君もけっこう出来るようになるので、プロとしてやっていくにはもっと深いレベルを感じ取る力が必要だろう、ということ。
問題把握も、論理的推論できる問題はAI君の方がきっと網羅的に見れる。プロとしてやっていくには、寧ろもっとジャンプした思考や直感的なセンスが必要だろう、ということ。
AIが「専門家に回す」という専門家は、広く浅いことはAIで出来るので、寧ろ絞って深くしないとプロとして成立しないだろうということ。
1対1でやる初回面談的なものはAI君が結構やれてしまうので、プロとしての領域は1:1ならばもっと「深い情動理解」「専門的」「直感や創造的」な領域あるいは「グループ相手」の人とのかかわりの中での気づきや成長のウエイトが高くなるだろう、ということ。
もうひとつ、こんな夢を見るというのは、自分がそういう仕組みを作るとのに関わるのかな?ということ。
キャリアカウンセリング×システム的思考で設計の上流作れる人多くないだろうから。
最後に思ったのが、「初夢まで仕事するなよ、病気じゃない?」ということ。富士とか鷹とか見ようと思ってたんですねどね。
キャリア支援をやられている方、AI時代でも食べていけるプロになれるように一緒に精進しましょう。
今年もよろしくお願いします。
キャリア研修センター 田中春秋
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