2017年03月19日

サビカスのカウンセリングマニュアル

10年以上前から注目していたサビカスですが、内容については渡辺三枝子先生も「新版キャリアの心理学」に一部紹介されている程度しか日本では認知されていませんでした(外見は知らない人は全く分からないと思いますがカビゴンみたいな体格の方です)。ところがここ数年で1級技能士の試験にも数回出題され、著作も翻訳されて学びやすくなりました。ホランドにもスーパーにも学び統合している、現代アメリカキャリアカウンセリング界の第一人者です。
技能検定2級(熟練レベル)まで合格して、キャリアカウンセリングって何なのか?今やっているやり方って本当にこうじゃないといけないのか、等悩み始めたら(守破離の破の段階になったら)サビカスの「ライフデザイン・カウンセリング・マニュアル」(サビカス著2000円+税)を読んでみるのも刺激になると思います。
全部で114頁で薄い上に、「マニュアル」でどうすればよいか、型が明確に書いてある。
「自分から自由に語れるように関係構築重要」「自己理解重要」「プロセス重要」「目標の共有(共構成と言う言葉を使っている)」と重視する部分は国家資格や技能検定と変わらないものの、具体的やり方が随分違う。
導入はともかく、「自己理解」をどうやって深めるか、でいうと、枠を提供し、質問を中心にクライアントの考えさせ、それをカウンセラーとの対話を通して再構築していくという、「カウンセリング」というよりも「1対1研修」のような手法を紹介している。
例えば「少年少女時代に誰を尊敬していましたか?。スーパーヒーローや漫画やテレビのキャラクターでもよいので、苑火とのことを教えてください」のような質問でロールモデルを把握し自己理解を深めます。
「何の雑誌をいつも読んでますか?その雑誌のテーマや内容を教えてください」
「幼いころの思い出は何ですか?3-6歳までに起きたことについて3つのストーリーを聴かせてください)
等どういう内容の自己理解を深める為にどういう質問をし、更にどういう追加質問をするか等細かく書いてあります。

「技能検定2級(熟練レベル)まで合格して」と、検定終わった後に勉強したら、と書いたのは、このマニュアルのまねを下手にすると資格試験には落ちるから。カウンセラー側の行為の枠が先にある分、(サビカスは官益性が重要と説明しているにもかかわらず」やることに囚われてクライアントの話しや気持ちを聴けなくなる。
しかし、クライアントへの価値を大きくする、と言う視点で考えると、資格が一息ついたなら幅広く学んでほしいと考える。
(以前はゲシュタルトセラピーのパールズが「グロリアと3人のセラピスト」でやっている面接をみてカウンセリングとは何か視界を拡げてもらう事を考えてたが、「グロリアと3人のセラピスト」はビデオが高く違法コピーで勉強するのも問題がある上キャリアカウンセリングではないので、サビカスのこのマニュアルを薦めたほうがキャリアカウンセラーの学習には良いかと方針修正した)

本の紹介でした。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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