2017年01月23日

非正規雇用の不利益について

数件非正規雇用の不利益についてキャリア支援をされている側の方から悲鳴のようなメールを頂きましたのでコメントします。
正社員優遇で、正社員ばかりを守り優先するのはおかしいし、納得いかないとの趣旨です。

まず非正規、正社員ではない働き方として「専門職」としての働き方と、多様性の中「自分から非正規を選ぶ」(例えば子育てや介護や趣味等の都合)働き方と、「正社員を目指すけれど手に入らず非正規」という働き方と、があると思います。

キャリアカウンセラーも本質的には専門職で、基本的には自営業です。専門性が高く、学び続け時代に適応しない限り仕事はない。
私も括りでいうとここで、正社員ではなく、日雇いや時給で働いています。でもそれは専門職の宿命です。社会に必要な専門領域で、高い専門性を維持できれば、仕事も収入も継続されます。
自分から非正規を選ぶケースもあります。正社員だけが人生ではなく、他に優先したいものがあれば選択肢は広い方が良い。(今は良くても年齢が高くなった時に悪い場合もありますが)個人の選択。
問題は「正社員を目指すけれど手に入らず非正規」の場合。
同一労働同一賃金が徹底すれば本来大きな問題にならないはずだけれど
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
日本はOECDから「正規・非正規間の保護のギャップを埋めて、賃金や手当の格差を是正せよ。すなわち、有期、パート、派遣労働者の雇用保護と社会保障適用を強化するとともに、正規雇用の雇用保護を緩和せよ」と勧告される程、正社員の雇用を優先させている経緯がある。
安倍内閣でも同一労働同一賃金に旗を振っているけれど、現実にはまだ差別が存在する。

世界で言うとオランダが同一労働同一賃金で成功した国。
http://xn--cckva6n2a9027a6l0c.jp/article/120401086.html
各国真似をしているけれどうまくいってない。

さて、正社員と非正規との格差への対応について。
今後縮小はしていきますが、差がなくなることは現実は難しいと思います。
しかし益々変化が激しい社会になり、AI(人工知能)等の発達により、正社員なら安全ではなく、正社員でもいつ雇用を失うかわからない時代になるでしょう。
平等でないことへの不平不満を言うよりも、専門職を目指すのか、小さな会社でもよいから正社員を目指すのかどちらかをやっていくのが個人の選択としては現実的だと思います。同一労働同一賃金を個人が社会を動かして実現しようとしても相手が多すぎて直ぐには動かない。
非正規は搾取されている、悔しい、という気持ちを理解した上で、選択肢は以下のものを考えます。
1)現実を受け止め、以前よりも改善されている事実に目を向ける。
(平等でなければおかしい、という前提が怒りや悔しさを大きくします。ここを弛めれば感じ方が変わる)
2)得な立場である正社員への転職を努力する
(正社員の方が守られている現実があるので、損な側から得な側に移る。立場を変えると、今の施策は正社員の立場を弱くする施策なので反対したくなるかもしれません)
3)専門性を高め専門職の道を目指す(変化の時代正社員よりも良いかもしれません)
4)グループの単位で考える(独りで考えると損だけでも、世帯や親子で考えればプラスマイナスで差は小さくなります)
5)社会を動かしオランダのような社会を目指す運動を活性化する(望ましいのだけれど、正社員側からすると既得権を失う痛みがあり大きな抵抗があります)
6)不平不安を周りに吐き続け不満を言うことでストレス発散する(周りは毒を受けるだけなのであまり良い結果になるとは思えません)

日本の社会全体としてはグローバルな流れの中、「同一労働同一賃金」にあわせ「正社員の解雇をしやすくする」流れです。
景気の波で会社の仕事が減った場合、これまでは国が助成してその企業に留めていましたが、今はそこで余剰の人材を人が足りない成長企業に移転することを支援する方向性(でも景気が悪い時は出すニーズ中心でとるニーズが小さいのでバランスとれないのですが)。
正社員だから安心ではなく、正社員でも転職せざるを得ない可能性がまずます高くなり、その時に満足できる仕事に就くには自分の能力を高め、信頼ネットワークを広げてお必要がまずます高くなります。

AIの時代、創造的な仕事をしている人、改革改善できる人、身体を使って複雑な仕事をしている人は安全ですが、変化の乏しい仕事をしている人はいつ大きな変化が来るか分かりません。
非正規の頑張らないとダメですが、正規だから安心ではないと心に留めて日々精進していきましょう。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問への回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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