2016年09月13日

問題について

コメントに1級論述の「問題は何か何か」の根拠の書き方が分からないと質問がありました。
問題について正しい理解がされていないと気になっているので、この機会に書きます。

まず、クライアンが訴えている問題を把握する際に、問題状況と問題とが違うことが理解されていません。
例えば、上司が嫌な人、労働時間が長い、転職出来るか自信がない、は問題状況。
2級技能検定だと問題状況までしか分かっていなくても合格している様に思いますが、ここで止まってはいけません。
ここで「だから何が問題?」と踏み込んで行かないと面談は進まない。
踏み込んでクライアントと共有したものが「クライアントが訴えている問題」
クライアントが訴えている問題を判断する根拠が問題状況であり、そこから導いた仮設への反応です。
問題状況を問題と誤解して根拠を書こうとすると「クライアントがそう言ったから」程度しか書けません。

「クライアントの問題は何か?」はクライアントが訴えている問題ではありません。
クライアントは自己不一致しておりずれています。クライアントの認知がずれていたり、情報が足りない等しばしばあります。
カウンセラーとして問題を把握する。

この両方をあわせて、どの問題に焦点を当てるとクライアントが前向きな変化をすると予測しますか?が「クライアントの問題は何か」の答え。その予測は論理的に推論されているかのチェックのために論述では根拠をきいている。
検定論述ではここまでで良いのですが、実際はこれだけでは足りません。
問題が分かったとしてもクライアントがどんな人なのかクライアント像を正しく把握できてないと、クライアントが自ら動く計画は作れない。個人個人にあったアクションプランが必要。

1級を受ける人はこれから教える立場になるのですから、問題把握についてももっと深い理解をして欲しいと思います。
2級ではそこまで分かっていなくても合格してしまいますし、1級も他で点取れればぼんやりぐらいで合格してしまう。
今指導している先生も、その先生が学んだ頃は関係構築中心で、感情的アプローチを学び教えていた先生もいらっしゃいます。感情的アプローチは、問題を定義しなくてもよいし、解決策も「真の感情に触れる」以外を知らなくてもやれる。問題や解決策に詳しくない先生もいらっしゃるという現実があります。
1人の先生に全てを学ぶのではなく、そろぞれの先生の強み弱みを把握し、良いところを学んでいってください。
例えば私は問題把握や解決策は上手いけど、ノンバーバルも上手く使った関係構築が私よりもはるかに上手い先生は沢山いらっしゃいます(でも関係構築苦手な人にどう理解させればよいかは地が良い先生より苦労した人の方が教え方上手いケース多い)。
まだまだ教えるためには学ぶこと多いですよ。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問への回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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