2015年04月20日

キャリアコンサルタント国家資格化

キャリアコンサルタントの国家資格化が国会で審議されています。
民間資格だったものが「国家資格」にしないといけない、と国が判断するほど社会への影響力が大きくなったということでしょう。社会の仕組みにロックインしようとしている。
職業紹介に関する仕事、キャリア支援に関する仕事をしている方には激震かもしれません。
名称独占で、キャリアコンサルタントやそれに類する仕事をしている場合、国家資格をとらない限りは、これまで潤沢な経験がある人でも「キャリアコンサルタント」だけでなく類する名称を名乗れないとなれば、現場に出にくくなり死活問題です。
「最低限でも国家資格は取る」がこの領域で働く人のMust条件になってくる。
(それで引退する人も出るので、資格を持っている人には席ができることになる)

「国家資格にすることで、Must要件を決めたようなものだから、今後技能士2級や2級を受けるとか(それ以上学習する人)は少なくなるだろう」と私の周りでは結構言う人が多いのですが、私はそうは思っていません。
キャリアコンサルタント5万人→10万人、で、実際この領域で働く競争はもっと激化します。
ハローワークのような公的分野では「最低条件」を満たしていればいい、という運用も残りますが、今後増やす計画は「企業」。給与が高い代わりに「出来る人」しか採りたくない。
選考者のWANTを満たす材料がない人は、資格者が増えれば増えるだけ「国家資格保有」だけだと安い仕事しかまわってこなくなる。
差別化をどうやるか、それができない人は国家資格だけでは生きては行けても自由ではない。
カウンセリング実務経験が潤沢な人・・・は国家資格だけでも結構いける。ただ、企業、学校、マッチングとの別の領域の経験をそのままでは認めないので、同じ領域に留まるのならば、その領域が今後大きな変化がなければ、という条件付。
美男美女・・・・それだけでもけっこういける。国家資格+プロフィール写真でCLを引き寄せることできる。ただ、そのCLが顔を見るだけでなく問題解決の意味でも満足できることと、加齢に関係なく輝くように外見だけでなく内面を鍛える条件付。
そうじゃない人・・・・自分のスキルを保証してくれる採用サイドのキーマンを持っている、あるいは別の資格(例えば臨床心理士、社労士等)や実務でそこそこ魅力がありダブルの価値で差別化できるとかいう人以外は、勉強の記録を重ね、資格等保証してくれるものを取り、人脈を拡げないときついんじゃないか、と思っています。
経験潤沢な人も、美男美女も、目の前のCLの満足が積み重ならない限り仕事の更新は難しい。結局「キャリア支援の専門職になる」というのは「一生学び続ける」と同義だと思うのです。

ついでに言うと、今後は「更新」で「スーパービジョンを受ける」等の「個別指導を一定時間受ける」項目が必要になってくると思っています。
「国家資格」の場合に、指導する人はカウンセリングの経験者であれば誰でもいいとなるとは考えづらい。
やっぱり1級保有とか、それに類する何らかの高い資格を持ってないと認めにくいんじゃないかな?
国家資格のキャリアコンサルタント育成する指導者も、いつまでも無資格でいいと国は言わないような気もしています。心配性かもしれませんが。

ま、国家資格を取れば大丈夫、と思う人と、そうなると競争が激しくなるから一層の差別化が必要、と思う人では、そこから先の人生が変わってくるでしょう。力を上げるには時間が必要です。
私がマイノリティかもしれませんが・・・・
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 11:10| Comment(3) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は、先生のカウンセラーの自主学習に登録している者です。専門学校で学生支援の仕事をしております。2年前にキャリコンの2級を取得しました。今、キャリコン1級受験の為の自主学習をしています。土、日にJCDAの研修会に参加した際に、理事の方から国家資格化の話が出て、JCDAもその中に入る方向性だという話がありました。そこまではあまり私には、関係ない話だったんですが、最後に「キャリコンの資格取った人は可哀想です。
別の国家資格が出来ちゃうんですから。名称独占の。キャリコン意味無くなるんですよ」と言われて、一応、JCDAの理事の人が言ってるんだからと思うとこの先、キャリコン1級の学習しても無駄なのかななんて考えてしまいます。
田中先生は、どう思われますか。
Posted by 今野 淳二 at 2015年05月25日 16:32
誤字が多かったので再掲します。

今野さま
投稿ありがとうございます。
その理事が言っていること、ちょっとねじれがありますね。
可哀想なのは「JCDA]や「GCDF」の資格団体の方で、キャリコンの資格を取った人ではありません。
国家資格ができることで、資格としての民間団体はブランド力が大幅になくなるから。集える場所学ぶ場所としてのブランドにならないと、みんな継続しない。資格としてはパワーがなくなる。「キャリコン」の資格を取るのであり、民間団体の資格は予備校とか有名進学校的な位置づけになります。
多分理事が言いたかったのは「国家技能士しかなかった時代と違い、その下に国家資格ができるので差別化しにくくなり可哀想」と言いたいのだと思います。
でもまあ、素人には違いが判らないけど、プロとして採用する方から見ればレベル差がある。
英検1級も英検3級もどちらも「英検資格者」と名乗れるから可哀想ですね、と言っているようなもの。
3級相当のキャリコン国家資格、2級相当の2級技能士、その上の1級技能士というクラスがあり、いい給与をだすからいい人がほしい、という専門機関はどちらを採用上優先するかは自明の理。キャリコン国家資格者10万人にするのだから、その中で飛び抜けて優秀とアピールする客観的根拠はあった方がいいと思いますよ。
まあ、最低限以上を目指すのか、よりよい仕事を目指すのかで違いますが。
まあ、資格に関係なく、クライアントを支援する力を上げる、クライアントを幸せにする影響力を上げるために、自分自身が成長するために学ぶのが本質と私自身は思っているので、勉強して可哀想という人の考え方はよくわかりません。
みなさんはどう思われますか?
Posted by 田中春秋 at 2015年06月02日 17:03
田中春秋先生

3級相当のキャリコン国家資格、2級相当の2級技能士、その上の1級技能士というクラス

ということですが、技能士とは国家資格ではないのでしょうか? 
上記のご説明ではキャリコンそのものを知らないと「キャリア・コンサルタント」とは国家資格と技能士と2つがあるという人もいるのです。もっと国は説明が必要と思うのですが、いかがでしょう。


Posted by ハジメ at 2015年06月13日 21:22
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