2014年12月03日

福岡指導2日1123の質問への回答です

福岡指導1123に参加されたみなさまへ。
遅くなりました。アンケートの質問への回答をします。
研修に参加されていなくても、指導レベルキャリコンを目指す方には参考になると思います。

Q1)指導中、事例相談者にケースの気になる点を指摘・アドバイス時「分かっています」「できてます」と言われるとそのあとうまく繋がられなかった(本当にできている場合も、できていない場合とも)。
A1)指導する場合、意識してほしいのは「意見ー事実ー論拠」のトライアングル。
どこができていない、どうしたらいい、という「意見」は「事実」が何かがはっきりしないと論理性が証明できません。ケース記録の場合、書いていないからと言っても実際にやってないとは限らない。事実を確認する前に指摘やアドバイスをしても効果が低いということです。
出来ている場合にそういう先走った指導をすることで、事例提供者が「自分を否定された」と感じたのでは、と心配してうまく続かなかったのかもしれませんが、「できてます」なら「よかったですね」です。
ただ、できているで止めるのではなく、具体的にどんな行動(発言)をしていたからできていたのかを聞き、論理的に繋がっているのを確認したうえで、「その通りやれてますね」と言ってあげればOK。
「出来てない」けど「分かってます」だったら、次は、「それはいつ分かったのですか?面接中に分かっていたのか、終わって直ぐか、ケース記録を書いたときか、他か」を聞いてください。それによって、「分かっているのに行動できなかったのはなぜか」「後で気づくのにその場で気づかないのはなぜか」が指導テーマになります。
「出来てない」のに「出来ている」という場合はどうするか?
「事実」と「出来ている」という考えの繋がりの根拠を聞きます。
一方で自分が「出来ていない」と感じる、「事実」と「論拠」の繋がりを伝え、どうなのか考える。
最後の最後はクライアントの役に立つのはどちらか、で整理していきます。
いづれの場合も、できている、できてないという部分が曖昧なのに「アドバイス」が最初からついているのはあまりよくありません。出来てない、ことが分かったら、まずは自分で「どうしたらいいか」を考えさせる方が指導効果が高くなります。
まあ、指導関係が弱かったとも言えるので、そこの受け答えの前に指導関係を深める応答を増やすことも意識するといいでしょう。

Q2)事例相談者(スーパーバイジー)の能力を上げる方策の種類があまり浮かばない(実際に自分がどうすうればスーパーバイジーの個別の課題を成長させることができるか、その方策が分からない)
A2)これまで自分はどういう学習方法でどういう力を高めたのか整理してみましょう。自分だけでなく複数の人と摺合せをした方が良いと思います。
関係構築を高めるためにはどういう学習をしましたか?講師は何をやっていたのでしょう?
問題把握を高めるには?目標は?方策は?自己評価は?いろいろ考えてください。
自分が学んだ経験が、人を育てる肥しです。

Q3)分かったけどうまく使えない
A3)分からないと安定的には行動できません。なので分かるのは大事。
しかし分かっても体はうまく動きません。体が動くには回数が必要。
しかも回数だけでもダメで、PDCAを回して調整が大事。行動と振り返りを繰り返してください。

指導の方は質問少なかったですね。
多分Q3と同じ、分かったけど体が動かないというのが当分続くと思います。
実行と振り返りが大切。

振り返るのは、客観的な事実と、振り返る視点が重要。
前回指導を録音しましたが、録音できる機会には録音し、研修で渡したチェックシートや視点で自分をチェックしてください。

では頑張って下さい。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 16:50| Comment(4) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
回答ありがとうございます。
研修中のロールプレイでは、普段のクセと苦手意識が見事に出ました・・
(テープ聴いて顔が赤くなるほど確認^^;)
普段の指導場面で、できていないと思われる人から「わかっています」「できています」と微妙に抵抗されると困惑してしまい、
押しても引いてもうまくいかなくて・・ということがありました。
そうですね、なるほど。できていない部分を論理的にわかってもらっていないのに指導してもダメですね。
「できています」の論拠を丁寧に確認していく過程でも、指導関係ができてくるのではと思いました。
“どうしたらいいかを考えてもらう”“最後の最後はCLの役に立つのはどちらか”
意識して、早速明日から実践してみます。

本当にできていて「できています」と言われるとき、
わかっているけど、できていないとき
わかっていなくて、できていないとき
の3つに分けてご説明くださったことで、よく理解でき、スッキリしました。
先生はやっぱり すごいなあ・・・

ありがとうございます。



Posted by かめ at 2014年12月03日 23:12
かめ さま
投稿ありがとうございます。

見つけるの早いですね。
返事が遅くて失礼しました。

他人の意見を素直に受け入れてやってみようと動けるのが、かめさんの良いところ。
そうすると成長も早いし、周りの人もアドバイスをまたしようと思います。
そういう人は結局長距離走だと、うさぎに勝ってしまいます。

人生は長距離走。

頑張って下さい。
Posted by 田中春秋 at 2014年12月04日 09:49
はい! がんばります。

ずいぶん長い間、甲羅に閉じこもり動かず(勉強せず)に居たのですが、
2年ほど前に初めて田中先生の講座を受けたときに、
かめ、歩き出すことに決めました。
それから、のろのろでも歩き続けています。
景色は変わってきました。

学ぶことの楽しさにも気付かせてくださった先生に感謝しています。
Posted by かめ at 2014年12月04日 23:02
かめさま

歩き出すきっかけになれたのなら嬉しいです。
でも、同じ事をやっても、歩く人も歩かない人もいる。
結局はかめさん自身の選択だし力です。

いい景色をこれからも見てください。
Posted by 田中春秋 at 2014年12月04日 23:30
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック