2012年09月26日

2030年超高齢未来

明日50代の方向けのキャリア研修(しかも官)の準備で色々とデータを調べています。

「2030年超高齢未来」(東京大学ジェロントロジー・コンソーシアム著 東洋経済)の中に驚く様なデータが多数入っています。
私は年齢高い方向けのキャリア研修では、今ここにいる男性の半分は90まで生きるだろう。平均寿命の約80でなく、平均余命の伸びデータを計算すると90まで生きることを前提に残りの人生考えないとダメ、と教えているのですが、東大のこのプロジェクト(2009年から2年間活動)では既に「人生100年時代」という前提で提言がされています。

平均寿命が80なのか90なのか100なのか、で何が違うかと言うと、リタイアまでに準備しておく金額が大きく違います。高齢世帯は生活するのに年金では足りない、というデータとして「高齢無償世帯の家計収支」が使われますが、23年度のデータでは不足分が月に4.5万円(年54万円)。しかしマジックがあって、年金だけでなくその他収入も含めて4.5万不足で、社会保証給付だけなら不足分は月に6.8万円(年81万円)。
更に隠れている条件は、住居費が支出の7.3%とだけ書いてあり読み飛ばしてしまいますが、金額換算月1.48万円。今の高齢者の多くは持ち家という事なのでしょう。
ということは、リタイア前に年金不足分81万円×余命+住居購入費用が今の条件下で必要という事になります。
65歳でリタイアするならば80歳で死ぬなら81万円×15年=1215万円ですが、100歳まで生きるなら2835万円必要。
それに住宅購入費(3000万〜5000万ぐらい?田舎に住んで1000〜2000万ぐらい)が最低で必要なわけです。

しかも、60歳でリタイアするとすれば月支出22.6万円×12か月×5年=1356万円余分に貯めていないといけない。
60歳で退職金で家のローンを完済しても、それ以外に2835万円+1356万円=4191万円退職金以外で60までに貯めることができる人がどのくらいいるのか???
私は一応夫婦で100歳までの収支表をエクセルで組んで、何歳までいくらぐらい稼がないとダメか計算していますが、100歳はゆとりを入れたつもりでしたがゆとりをいっぺんで失った感じ。

もっと驚いたのが次のデータです。
「2012年から高齢者が毎年100万人ずつ増加していく」だそうです。
2012年は今年。だから消費税を上げることを急ぐのか―、とやっとわかった。
生活保護が100万人から200万人超えた、と話題になっていますが、65歳以上が100万人ずつ増えるという事は年金支払い者+生活保護者が100万人近く年々増えていくという事。
これ今の年金額払える訳ないですよね。
とすると、60とか65でリタイアするとなると、年金受け取り出来る比率を将来半分になるぐらい計算した方が良いかも。今の高齢無職世帯の社会保障給付が月15.9万円=年190万円なので、65-100まで最終50%減ると仮定すると不足するのは全体の25%相当。190万円×35年×25%=1663万円年金減額としてリタイア前に貯めた方が良いか?

これ計算すると、60歳でリタイアしようと思うなら、100まで生きるとすると、夫婦で2835+1356+1663+住宅購入=5854万円+家、となります。
全く現実味がありません。でもこれ、そんなに贅沢しない平均のデータからの推測です。

結論
社会の為にも自分の為にも、体が動くうちは年100万円でも200万円でもいいから働く、ということです。
これ以外にきっと答えはありません(一部の人は早く金を貯めて優雅にリタイアの道もあるけれどメジャーゾーンは働き続ける)。
急激に財政が悪化し始めるのが2012年とすれば、これからますますキャリアカウンセラーの役割が重要になります。
年下の人と一緒に働けるコミュニケーションスキル向上。個別能力のアセスメント。高齢者が働きやすい環境や仕組みの標準化起案等、やることは沢山あります。
私も今50で、まさに国の財政悪化が直撃する年代。ファイナンシャルプランを計算するうえで「年金は今のまま」と目をつむっていましたが、そろそろ直視しないといけないと痛感しました。

そういえばもう一つ。今の高齢無職世帯の家計収支では消費支出が月20万円あります。
消費税を上げることで現状の年金制度を維持する、という理屈は、どうせ将来消費税10%ではなく20%とか30%にするのでしょうから月4〜6万円税金で支出が増えるという事です。
先程の年金将来半額程度に、のインパクトが月約4万円ですから、どちらかは覚悟しないといけないんでしょうね。
私は独立しているので定年はありませんが、引退はまだまだ遠いという事です。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 企業:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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