2010年11月15日

間違った学習方法

昨日キャリコン検定の勉強をしているという受講生が「どのケースでもこう答えれば100分の60とれる(合格する)回答がある」という話をしていたので、そういう学習の仕方をしないように注意しました。
どうも「口頭試問に**と返事をすれば合格する」というような噂が流れているようですが、そういうことを鵜呑みにすると危険ですので注意してください。

そういう「こういえば大丈夫」という話は試験に合格したい身としては魅力を感じるでしょうが、立ち止まって少し考えてみてください。
キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントはサービス業の中でも自分の人生に左右する内容に端する高度な対人サービス業です。
こういえば大丈夫、という考え方は「お客様のご注文に応じて料理をおつくりします」という料理屋に行って、今日は海老チリが食べたいとか、今日は和食の気分とか言っても「サービス定食が一番コストパフォーマンスがいいからこれで」と注文を聞いてくれない料理屋みたいなものです。
安くてそこそこ美味しければいい、という人はそんなに文句を言いませんが、自分自身の想いがあり、「これを」と思っている人からすれば最低の店。
大学生が就職の相談に行ったら「公務員がいいよ」とそれだけ薦めるようなカウンセラーということです。

「こういえば大丈夫」という考え方は、クライアントの声を聞かずに自分の行為ばかりを気にしているということ。まぐれあたりをするケースはありますが、少なくとも実践場面では最低の支援支援しかできなくなります。
これで大丈夫、と言っている話が本当に客観性があるのか、データとして信頼できるのか真面目に考えてください。とはいえ、実は標準レベルの試験のころから、またまた合格した人が「こうすればいい」と言った無責任な発言にすがってそういう噂が流れるのです。
戦略はこう言えばいい、良かった点気になる点はこういえばいい、とかいうのをどういうケースでクライアントがどういう人か関係なしで「こうだ」と流布している話を過去も何回か聞きました。
1回目2回目は違和感(本気っぽくないな)ぐらいなのですが、3人、4人と同じような返事をされると、採点者も「おかしい」と分かります。
おかしいと思ったら、「なぜそうだと思うのですか、その理由を言ってください」と追加質問するとまともな返事ができないのですぐ分かってしまいます。
噂になった応答をして、理由を聞かれてその回答はダメととまた別の回答を探し始める・・・

お願いですからテストの場だけごまかすような方法を探すのではなく、実戦でもそのまま通用する王道を学習してください。相手が訴えている問題を理解もしないでパタン応答でごまかして、結果「キャリコン合格している人下手」と社会が評価すれば、キャリコンの社会的地位も低いままです。
資格を持っている人はさすがにうまい。クライアントの問題解決している、と社会に評価してもらわなkれば資格合格自体の意味がなくなります。

検定合格された方で「こう回答すればOK」というような教え方をされているのであれば、それは具術的な説明でも間違っているし倫理的にも問題があります。

勉強されているみなさん。近道を探すのは結局自分のためになりません。
もっと本質を考えて実行してください。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 19:16| Comment(3) | TrackBack(0) | (キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃる通りですね。
わかっているつもりですが、肝に銘じます。
Posted by 内野 at 2010年11月17日 19:32
はじめてコメントさせていただきます。

安易に合格をする方法を求める方だけでなく、
技能検定の受検の実務経験を詐称して
受験される方もいらっしやるみたいです。

職場で資格も経験もないと言われていた方を
先月の技能検定福岡会場でお見かけしたとい
う話しを耳にしました。

その方は4月から始めて就職相談員として
勤務されただけで、相談業務の経験はなく
標準キャリアコンサルタントでもないそう
です。

自身のキャリア(経歴)を詐称する人が
どうして他人の人生に係る事ができるのか・・。
あってはならないことだと思います。

先生のおっしゃる通り、「キャリコン合格し
ている人下手」と社会が評価し、キャリコン
の社会的地位も低いままになりかねません。

常識としてありえないことですが、肩書きと
資格だけが欲しいひとがいる事も事実ですので、
キャリコンの地位の確立のためにも、受
験申請の際の経歴確認も必要になってい
るのではないかと感じました。

私自身自己研鑽を怠らずキャリコンの仕事
に取組んで行きたいと思っております。

長々と失礼しました。
Posted by 通りすがりのキャリコン at 2011年01月06日 21:44
平気で倫理的でない行為をやっている人がいる、ということですね。悲しいことです。
倫理を守らない人が出ると専門職全体の信頼が下がります。経歴詐称で資格を取っても、ばれれば剥奪(技能検定に合格しても指摘があれば経歴を証明しないといけないし、ばれないかドキドキしながら生活しても辛いと思うけど)
どうすればもっと広く倫理的なことの重要性を伝えることができるでしょうか?
倫理の勉強会をやってもきっとそんな人はこないし・・・無料で倫理勉強会を指導者としての義務として開催しようかとも思ったんですが、みんなが来てくれるイメージがありませんでした。
HPに倫理の学習ビデオぐらいアップすることを計画したいと思います。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by 田中春秋 at 2011年01月06日 23:08
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