2009年01月16日

アドバイスはやっていいの?

<質問>
カウンセラー(キャリアコンサルタント)のスタンスにいつも迷いがあります。
ビデオ(キャリア研修センターの中にビデオでの学習ページがあります)の中で上司或いは夫との対話をアドバイスされていました。
クライアントが気付く前にアドバイス・指摘をしても良いのでしょうか?クライアントが自己探索&自己理解をして自らが気付いて自律して行動が出来るようにする。このプロセスを支援するのがカウンセラーであるということを教えている人(ロジャーリアンの人たち)もいます。
もし、宜しければ、ご返事をお待ちしております。

<回答>
私(田中春秋)の考えを書きます。
面談は何のために実施するのか、という面談自体の目標を再度考えてみてください。
色々な言い方はありますが
・クライアントの目標に対し前向きに進む(達成に向かって進む、手がかりが得られる等)
・クライアントが思考・行動・感情等で前向きな変化がある
・社会の中で最も輝く人間に成長する
等色々な言い方がありますが、どれでもいいです。
クライアントがどうなることがゴールなのか、です。

では、アドバイスをするメリットとデメリットは?
デメリット
・問題が握れていないとアドバイスはピントはずれ。
・関係ができてないとアドバイスしても実行しないので無駄。
・自分自身で考えついた方が実際に実行する可能性高い
 =自分でクライアントが思いつくなら待っていた方が行動変容する可能性高くなる
メリット
・自分で気付くまで待っていると時間がかかりタイミングを逸する。
・自分で気付かないこともよくある(クライアントは見たいものしか見ない)
結局カウンセラー(キャリアコンサルタント)は、自分がやる行為のメリットデメリット考えた上で、何をするか選択するしかないのです。
アドバイスをしても、本人がその気にならなければ実行しません。
100人100様の進め方があり、私自身も別にアドバイスをした方がいいとも思っていません。
結局、クライアントが前向きな行動をし、よりよい人生に近づくと思うことをカウンセラーは実施し、結果クライアントがよい方向に変化したかが問題だと私は考えています。

自分で気付くまで待ってもいいのだけど、何セッションでそこまで行くのか、クライアントが気づかない時にどうするのか(本人気づかないけどカウンセラーとしては視点が明らかに不足でよくない、と思っているのにそのままで放り出すのは私は誠実でないと考えています)
「クライアントが自己探索&自己理解をして自らが気付いて自律して行動が出来るようにする。このプロセスを支援するのがカウンセラーである」
この内容を表面的に理解していると、個別の進め方で途方に暮れると思います。

私自身はアドバイスはしてもいいけれど、それを強要するのではなく、1つの情報として与え、最後の判断はクライアントがするしかない、と思っていると分かりやすいかな、と思っています。途中にアドバイスしていいかどうかでなく、最後にアドバイスなく自分で判断し動けるかどうか。

ちなみに、ロジャーズはパーソナリティ変容に何が効果あるか、を実証的に検証し続けた実践家です。
キャリアの問題は期限があることが多く、パーソナリティ変容以外で解決策を探すケースが多い(パーソナリティ変容だと30とか50回平気でかかる)のと、「相手(企業等)」がどう感じるか、はクライアントの心の中に答えがないケースもある、という点が違います。
多分ロジャーズが「キャリア問題」の「問題解決」をテーマに研究すれば
「で、それはクライアントのキャリア問題の解決に有効だったのか?」を問題にするでしょう。
アドバイスをすることがクライアントの問題解決・目標達成として役に立ったでしょうか?
ロジャーズのスタンスは、結果が出るのが正しい方法、なのです。

気をつけないといけないのは、アドバイスがカウンセラーの自己満足で終わっていて、アドバイスはしたけど役に立ってない、行動変容につながっていないケースが多いこと。
アドバイスをするしない、ではなく「クライアントにとって役に立ったか」で評価してみてください。


posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問への回答 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。