2016年06月06日

盛岡で勉強会実施しました

ゴールデンウィークに盛岡で指導と関係構築以降の勉強会を実施しました。
岩手のメンバーから人数集めるのでやってもらえないかと依頼があり、ほぼ1年がかりでやっと実現しました。
東北の皆さんの熱意と優しさに圧倒され、盛況にて終了。
運営された皆様、参加された皆様大変ありがとうございました。感謝です。
来年も同じ時期に盛岡での勉強会開催を約束しました。
以下、勉強会での感想例と質問への回答を記述します。
<感想>
・とてもとても濃い2日でした。今まであいまいに進めていたところをしっかり自分自身に厳しくそしてある部分は自信を持って提案することも必要だと感じました。
・指導レベルに何が求められるかを分からないままこの研修に参加したが、先生に学んだものだけでなく他の受講生からも気づきを得ることができました。
・このような勉強会でないと学べないなーと感じました。
・教育計画をしっかり語れておらず、そもそもの知識不足が表面化した。なぜ学科試験の為に勉強するのか理解できた気がする。
・2級テキストで書いてあった「人として成長すること」と、今回最後にお話があった「自分が成長すること=幸せな人が増える」を肝に銘じていきたい。
・指導では具体化と一般化をいったりきたりしながら進めていくことや「自分が何をやろうとしているか」のバックボーンとして理論がある事に気が付いた。
・指導者は「CCがより成長できるためには」ということを考えて対応すること。そしてCCの先にはCLがいて「CLにとってためになることは」という視点を持つことが大切と分かった。
・失敗から学ぶ姿勢で行きたい。ありのままの自分を受け止め、失敗を恐れず、自分の課題を少しでも改善していけるように取り組んでいきたいと思います。
・指導者として求められているものの幅広さ、全体や先を見る視点の大切さに気付きました。
・CLは自己概念と経験が不一致の状態である事。そのズレが何なのかをCL自身が気付くことで、受け入れがたい経験を受け入れることがCLにとっての成長に繋がる事なんだと実感。またそんなCCであること、CCを育成することの大きな価値を感じました。
・いままで1級対策を考えた時、どなたから学べばよいか迷い受講してきませんでした。1級を取る意味や意義が分からなくなっていましたが、CCが成長できる事の喜びやその結果幸せなCLを増やすために私も頑張ります。ありがとうございました。
・1級技能検定の情報や学習方法の情報を得ることが受講動機でしたが、情報と言うよりもこの機会を得られて良かったと思った。ありがとうございました。
・3日間ありがとうございました。分かったから何をするのか?分からなかったから何をするのか?・・・を実行したいと思います。

<質問への回答>
Q:1級論述選択問3「相談者を支援するために必要なネットワーク・環境への働きかけ」には、相談者をバックアップするもの以外にも事例相談者が相談者を支援するのに足りない部分を補う専門の方とのネットワークも含めてよいのですね?
A:YES。自分が足りない部分を補うのも相談者を支援するために必要です。例えば、メンタルの専門知識はリファーできるメンタルの先生、法律の知識は弁護士などとネットワークを持っておきましょう、というのがネットワーキングの基本です。
Q:評価したスキル態度を30分の面談の中でどのタイミングで伝えるべきか理解できずにいます。
A:スーパービジョンの原則で言うとスーパーバイザーはバイジーに評価を伝える、です。ただし、30分しかない初回だ、と考えると、原則だからと言って言えば良いものではありません。
受講生(バイジー)が評価を受け入れ、プロとして高めようと思わなければ伝える意味がない。
つまり、指導関係ができ、評価を相手が具体的に分かるように伝えないとダメだ、ということです。
そのために、指導関係を深める力、相手に分かりやすく論理的具体的に伝える力を高めなければ、初回の30分で伝えるのは難しい。いつ言うかよりも、その為の力を高める努力をしましょう。
Q:目標を立てるものの方策が近視眼的になってしまい専門職としての成長しうるものになっていない。
A:受講生にこの世界のプロとしてどうなりたいかや志を聞くと近視眼から逃れることができると思います。
ただ、近視眼的な小さな一歩一歩の延長線上に専門職としての成長があります。「神は細部に宿る」という言葉もありますが、小さな部分もプロの成長として大事です。「その先にありたい姿がある」と意識させることが大事です。
Q:CCは時間で面談しているので進め方の指導は難しい。
A:時間で面談しているからこそ、同じ時間での効果をあげる面談をできるように指導するのです。基本、プロセス無視して時間があるからと急いでも効果はあがりません。
Q:丁寧に見直さないとわからないことが明確にならない。
A:丁寧に見直しましょう。加えて、百マス計算と同じで、繰り返すと早くなります。
Q:どうすれば面談に集中しつつ客観的に観られるようになるか?
A:世阿弥が同じことを離見の見と呼び、達人になる方法として紹介しています。そのくらい難しい。それに近づけるよう努力しましょう。
Q:1級を取得した方は本当の意味での指導者なのでしょうか?
A:1級取得は最低限のスキルをその時はできたと証明できるだけ。まだまだ入口です。1級を持っていた方が指導を実施しやすいけれど、受講生がそこで学べて成長したのか、この人と一緒に学び続けたいと思ってもらわなければ価値はうめていません。そこからスタートです。
Q:CCの課題をストレートに言葉にして伝えた方が簡単であり分かりやすいかと思うのですが、まずはCC自身の在り方や関わり方を考えて頂き、自ら気付いていただこうと思うと「問いかけ」中心の指導になる傾向が強い自分を感じています。できるだけ客観性の高い指導やFBをするには?
A:簡単で分かりやすいから良いのではありません。CCがプロとして成長する可能性が高い方がよいのです。その意味では問いかけ中心の指導は悪くありません。
ただ、質問力が高くないと聞かれて答えて以上で何も気づかずに終わる。その行為を見直すにも、どういう視点で考えるかを共有できていないとただの意見の言い合いになります。
また質問して自分で気づいてくれないならばこちらで教える力も持ってほしい。そこが論理的に説明できるか。「意見」と言うのは「事実」と「論拠」によって成り立つので、事実を押さえる事、もうひとつは「論拠」の代表である理論を相手に分かりやすく伝える力を持つ事です。
Q:課題〜目標の優先順位を付ける際の尺度のようなものがほしい。
A:基本はどこが成長することがCLの前向きな変化を大きくできるかという予想です。枝葉よりも幹から。
問題が分からないのに解決先の精度を上げても効果低いし、関係性が悪いのに問題ばかり言っても先に進みません。
Q:関係構築から目標設定に進む段階でCLに合意が得られない時でも時間を気にしてなんとなく進めてしまう。どうすればいいのか?
A:合意を得られないと思うのだから、目標がCLちょっと違うと感じているようだと気付いている。そのまま進めるのではなく「ちょっと違うな、という顔をされてるんですけど、どう違うのか教えてもらえませんか?」と素直にきけばよいのです。CLは自分の目標なのだから、もっとフィットするものは何かを一生懸命語ってくれます。ズレたまま進めても解決策は芯を食わないので、CL満足度高くなりません。
Q:関係構築ができてなくてもCLは主訴を話すことがあるので、それが関係が出来たと思ってしまうCCがいるのがスッキリしなかった。
A:場面を見ていないので何とも言えませんが、「CLは主訴を言ったとしても、その想いをカウンセラーに深く分かってもらえたと感じたでしょうか?それはどこからどう判断しましたか?」等を聞いてみてはどうでしょうか?関係構築はCLが言って終わりではなく、それをカウンセラーが理解し、CLに理解を伝え、CLが「ああ私の状況だけでなく想いまでもしっかり分かってもらえた」と感じて関係が出来ていくのです。そこがうまくそのCCは理解できてない気がします。
Q:本当に悩んでいて気持ちが言葉で表せないCL「どうなんでしょうね」と言い続けられた場合、どんな対応をしたらいいのか分からない。
A:関係構築を言葉だけでやらずに、言葉或いは態度で伝わるものを返すと考えると良いのではないでしょうか?「どうでしょうね」と言っているだけなのに本当に悩んでいると感じ取っている様に、言葉にならなくても伝わるものがあり、それを伝えることはCLは自分を知ることになります。
Q:優先順位の高い課題からとアタマでは分かっていてもまだ実践できていないので再度ボイスレコーダーでケース記録を作成してみると効果あるのでしょうか?
A:面談のように即座に判断を求められることが上手くできない場合、まずはゆっくりと考えてどういう視点で選んで行くか練習し、ゆっくりを繰り返すことで百マス計算同様早くてもできるようになってきます。
ケース記録を書くや聞き直して考えるのは成長の為に役立つステップだと思います。
Q:自分と感性が違う相談者に対して、どのようにアプローチしたらよいのか?教えてください、という相談者。
A:もともと自分と感性が同じ相談者というのがほとんど可能性低い。まずは相手を理解しようとすることが大事です。教えてください、というのも、何で自分で考えないのか??そこにクライアントが困っていることがあるはずです。自分に自信がないとか、自分で考えたことがいつも否定されるとか、何か理由があるはずです。まずはそういう部分を理解と共感で関わってみてください。
Q:全くCL視点の問題を把握できなかったCCに対してCLの内的世界を分かって頂くためにどこから手を付けていいのか分からなくなりました。
A:指導者がケース記録の「事実」部分でCL視点の問題が分かるのであればそれを論理的に伝えるのが一つの方法です。何を訴えているのか分からないまま面談をしていて書いた記録だと、ケース記録はCCの理解したものしか表現されないので、CCに聞こえていない部分は指導できません。
どうしてもこの材料で難しいのであれば、後日ロープレして逐語を持ってきてもらう等、課題に応じた指導法指導素材を考えるのも一つの方法です。
Q:一見問題が閉じている場合のアプローチ「仕事が進まない」等→堂々巡り。
A:まだ問題状況しか分かっていません。仕事が進まない、で留まるのではなく「だから何が問題(困っている)か」をしっかり考えてもらわないと。仕事が進まない、だから自分がスキルをあげるにはどうすればいいかが分からないのか、だから周りの人に助けを求めたいがそれがうまくできない、のか、もう一歩踏み込みが必要です。
以上。
教えている以上に学べている感じがします。
質問に対する返事を書いてみましたがずれていると感じるようであればコメントください。再度考えます。
教えた私にも気づきが多い講習でした。
ありがとうございました。 (春秋)              
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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(春秋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする