2014年12月31日

新年の抱負

今年も今日で終わり。
仕事の面でも福岡から東京に戻り、公私ともに波瀾万丈な1年でした。
別れと出会い。社会への価値を増やすことで、良い決断だったことを証明したいと思っています。
今どういう問題意識を持っており、今後キャリア研修センターでどういうことをやっていきたいか、新年の抱負として書いておきたいと思います。

<問題意識>
技能検定ができたことで、カウンセリングとは関係構築をすることではなく、関係構築は入口でありクライアントに価値提供するにはまだステップがある事が全体の認識になったことは非常に意味があったと思っています。
しかし、資格を取ることでそれで終わりと思っている人が多いし、研修も(結局検定対策ばかりが売れるので)それ以外のものが成立しなくなっている。
組織として考えると、職員を食べさせるためにも売れる商品にシフトせざるを得ないけれど、本当にそれでいいのか?
例えば、技能検定2級で言えば、20分1回の面でしかなく、その間キツイことを言わずに無難に関係性を維持し、解決のプロセスの1歩目を口頭試問で言えれば合格になる。
しかし、1歩目が言えても、本当にクライアントにとって価値が大きい支援ができるまでにはまだまだ学ぶことがある。
(本当の意味での解決策や、CC視点の問題=ケースを概念化しどう関わるかは十分測れていない)
1級でも同様。現在の課題を共有し、育成的目標を共有できれば合格できるが、実際にそのスキルや態度を育ていることができるかはまだまだ弱い。
つまり、@検定に合格したから終わりではなく、検定以上に実行力を高める学習がもっと必要だと感じている。
もうひとつが表面的な学習で終わっている事。
「関係構築」にしても、関係とは何なのか、どういう状態が関係が出来ているのか十分わかっていない。定義の言葉は分かっていても、頭で分かっているレベル。なので、分かったことを言い返した、感情を言い返した、というレベルで「できた」と判断する。
誰からか「本当に分かってもらえた」という実感が出来れば分かるのだろうが、そこまでの体験ができているカウンセラーは少ない。
つまりA知的学習に偏り、体感が少ない。
今国の方針ではキャリアコンサルタント10万人構造が進んでおり、その中の6万人以上が企業内キャリアカウンセラーの計画になっている。
しかし(企業の実態を知っている私から言うと)企業にニーズに応えることができるカウンセラーはごく一握り。
個人が辞めたいと訴えるから「はいはい」と支援するカウンセラーに給与を払いたい会社などないし、かといって、辞めると損だからと成果もあげずに会社にしがみつくことを支援するカウンセラーなど損害賠償欲しいくらい。メンタル発病が減るならともかく、気持ちに寄り添ってガス抜きする程度のサービスに価値など感じない。自社の社員を成長させることができるカウンセラー、面談に行くことで仕事へのかかわりが前向きになるようなカウンセラーは欲しいけど、もっと欲しいのはそれを上司が実行できるようにしてくれる専門家。
キャリアカウンセラーが成長しなければ、企業内カウンセラー6万人など絵に描いた餅。
つまりB企業で支援できるだけのノウハウを共有できる仕組みがない。
最後に、これは以前からの問題意識だけれど、C学習が東京に集中しており、地方で深い学習する機会が少ない事。
まとめると
@ 検定以上に実行力を高める学習がもっと必要
A 知的学習に偏り、体感が少ない
B 企業で支援できるだけのノウハウを共有できる仕組みがない
C 学習が東京に集中しており、地方で深い学習する機会が少ない
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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 15:19| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記(春秋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

師走を迎え

気が付くともう12月。今年も終わりです。
早かったですね。

福岡から東京に拠点を移すという大きな変化がありました。
基本はキャリアカウンセリング協会の仕事の量が大幅に増えたから、ということなのですが、キャリア研修センターの仕事も(首都圏で参加できる方が増えた分)一層充実させるつもりです。
一方でプライベートでも大きなトランジションがあり、ワークとライフと両方変化があるとこんなに大変なんだ、という事も実感しました。
事務も開発も私一人では手が回らず、キャリア研修センターでは新戦力を加え、今後一層の充実を図るつもりです。福岡の研修でもサポートをお願いしてましたが、私よりも受講生の評判が良い。今後を期待してください。
今後は東京だけでなく(以前から書いているように小さな勉強会をやっていきます)、できれば7大都市以外でも研修を実施したいと思っています。
また、一般の人向けのプログラムも実施したいと思っています。
まずはフィジビリティとしての無料研修で商品つくりをしたいと思っていますので、後日協力依頼を春秋ネットの方にお送りするつもりです。



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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(春秋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福岡指導2日1123の質問への回答です

福岡指導1123に参加されたみなさまへ。
遅くなりました。アンケートの質問への回答をします。
研修に参加されていなくても、指導レベルキャリコンを目指す方には参考になると思います。

Q1)指導中、事例相談者にケースの気になる点を指摘・アドバイス時「分かっています」「できてます」と言われるとそのあとうまく繋がられなかった(本当にできている場合も、できていない場合とも)。
A1)指導する場合、意識してほしいのは「意見ー事実ー論拠」のトライアングル。
どこができていない、どうしたらいい、という「意見」は「事実」が何かがはっきりしないと論理性が証明できません。ケース記録の場合、書いていないからと言っても実際にやってないとは限らない。事実を確認する前に指摘やアドバイスをしても効果が低いということです。
出来ている場合にそういう先走った指導をすることで、事例提供者が「自分を否定された」と感じたのでは、と心配してうまく続かなかったのかもしれませんが、「できてます」なら「よかったですね」です。
ただ、できているで止めるのではなく、具体的にどんな行動(発言)をしていたからできていたのかを聞き、論理的に繋がっているのを確認したうえで、「その通りやれてますね」と言ってあげればOK。
「出来てない」けど「分かってます」だったら、次は、「それはいつ分かったのですか?面接中に分かっていたのか、終わって直ぐか、ケース記録を書いたときか、他か」を聞いてください。それによって、「分かっているのに行動できなかったのはなぜか」「後で気づくのにその場で気づかないのはなぜか」が指導テーマになります。
「出来てない」のに「出来ている」という場合はどうするか?
「事実」と「出来ている」という考えの繋がりの根拠を聞きます。
一方で自分が「出来ていない」と感じる、「事実」と「論拠」の繋がりを伝え、どうなのか考える。
最後の最後はクライアントの役に立つのはどちらか、で整理していきます。
いづれの場合も、できている、できてないという部分が曖昧なのに「アドバイス」が最初からついているのはあまりよくありません。出来てない、ことが分かったら、まずは自分で「どうしたらいいか」を考えさせる方が指導効果が高くなります。
まあ、指導関係が弱かったとも言えるので、そこの受け答えの前に指導関係を深める応答を増やすことも意識するといいでしょう。

Q2)事例相談者(スーパーバイジー)の能力を上げる方策の種類があまり浮かばない(実際に自分がどうすうればスーパーバイジーの個別の課題を成長させることができるか、その方策が分からない)
A2)これまで自分はどういう学習方法でどういう力を高めたのか整理してみましょう。自分だけでなく複数の人と摺合せをした方が良いと思います。
関係構築を高めるためにはどういう学習をしましたか?講師は何をやっていたのでしょう?
問題把握を高めるには?目標は?方策は?自己評価は?いろいろ考えてください。
自分が学んだ経験が、人を育てる肥しです。

Q3)分かったけどうまく使えない
A3)分からないと安定的には行動できません。なので分かるのは大事。
しかし分かっても体はうまく動きません。体が動くには回数が必要。
しかも回数だけでもダメで、PDCAを回して調整が大事。行動と振り返りを繰り返してください。

指導の方は質問少なかったですね。
多分Q3と同じ、分かったけど体が動かないというのが当分続くと思います。
実行と振り返りが大切。

振り返るのは、客観的な事実と、振り返る視点が重要。
前回指導を録音しましたが、録音できる機会には録音し、研修で渡したチェックシートや視点で自分をチェックしてください。

では頑張って下さい。
posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 16:50| Comment(4) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福岡熟練1日1122の質問への回答ですA

続きです。

Q8)「仮目標として・・・しましょうか?」というクライアントの希望を通した伝え方が分からない
A8)クライアントに言うときには「仮」とは言いません。カウンセラーが「仮」と思い、相手の歪みを反映させるために方策に中にどういうステップを入れるかを考えて進めるだけです。
なので「目標として・・・・しましょうか?」と言うだけ。
2人で目指す目標なので、カウンセラーとしてあまりにその「仮」が受け入れられないなら、関係を使って歪みを理解してもらったうえで2人で目指す目標共有をする方が本質的なのですが、20分の時間でそれを受け入れてまとまる面談ができるかどうかです。
時間がかかるので、2回目以降に歪みの修正を後送りする意味で「仮目標」です。

Q9)面談の目標の立て方がすっきりしない
A9)問題と目標は裏表。問題がしっかりわかると目標の候補も分かります。なので問題をしっかりわかるのが最初。
例えば「どうすればいいか分からない」なら「どうすればいいか分かる」が目標になるでしょうし、「選べない」が問題なら「選べる」や「整理できる」が理屈上は目標になります。
どこまでを2人でやりたいかにも注意して共有してください。
よくあるのが目標と方策の混在。「ああやって、こうやって、結局ここを目指す」という表現。
目標はゴール。「結局ここを目指す」が目標で、「ああやって、こうやって」は方策です。
目標に「ああやって、こうやって」を入れると、論述では方策で書くことが完全にダブってしまいますよ。

Q10)関係構築の仕方が分からない
A10)この人は自分の置かれている状況だけでなく、自分が感じている内的世界もそのまま受け入れてくれている。この人の前では防衛する必要なく、自由に感じたことを言ってよい。安全である。と感じるような応答をするということ。
そのためには、クライアントが伝えている状況だけでなく、その状況をどう感じているかまでを本気で分かろうとし、言葉に出し、相手が修正するのでその修正を自分も行ってクライアントの感じる世界に近づくことです。

Q11)論述はしっくり考えられるが面接は瞬間的に反応しなければならずどうもうまくいかない。ロールプレイングを徹底してやることが必要か?
A11)面接もじっくり考えてもいいです。適当にいい加減な返事をするよりも、一言一言しっかりと考えて答えてくれるカウンセラーは嫌われません。ただし、あまりに考える時間が長いと不安になる。学習のステップとしては、固定物(逐語やビデオ)でどういうか考える練習を混ぜると一層効果が上がります。
論述と面接の一番の違いは「関係構築」が加わること。紙では関係構築の勉強は難しいので、関係構築はロールプレイを活用するとよいと思います。ただやるだけではだめで、振り返りが大事。テープにとって聞き直す。逐語を書く。等を通じて、どこが今一歩でどう変えるといいか、PDCAを回してください。

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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福岡熟練1日1122の質問への回答です➀

福岡熟練1122に参加されたみなさまへ。
遅くなりました。アンケートの質問への回答をします。
研修に参加されていなくても、熟練レベルキャリコンを目指す方には参考になると思います。

Q1)面接の目標において、カウンセラーとして違和感のあることであっても、クライアントが大きくうなづけばそれでいいのでしょうか?
A1)違います。目標は原則「2人で目指す目標」です。質問内容はクライアントは目指してもカウンセラーは納得していない。2人で目指していない。
違和感解消の方法は大きく2つあります。ひとつはクライアントに「どうしてそれを目指すのか」もっと詳しく教えてもらう。それで自分も理解する。もう一つの方法は「私はむしろ**がいいと思うのだけど、あなたがそれをどう思うか?」等自分の考えや社会一般の考えをぶつけて相手が何故それを目指すのか理解しようとする。
そういう行為なしに表面的に目標を聞くと、形はあっているけどクライアントのニーズに沿わないところに連れて行ってしまいます。
無論違和感が個人の価値観の違いによるものであれば、自分の価値観でなく相手の価値観を優先するのですが、本当に価値観の違いかはもっと分かろうとしないと分かりません。
質問にあった「クライアントがブラック企業かどうか分からない企業の内定を断ることを前提にしたい気持ちが強い場合、断り方を知る、ことを目標にするのか、ブラックかもしれない企業の内定を断るかどうか判断する、ことを目標にするのか」という問題も、結局は問題をしっかりと深めていない(自己理解を深めていない)のが原因です。
完全にホワイトの優良企業にすぐ内定取れるなら「断り方を知りたい」を目標にしてもいいでしょう。
しかし、ここを断るとどこに入れるか分からない、入れないかもしれないという中で、「断る」だけをクライアントが求めているはずもありません。
「断る」前提に「ブラックかもしれないから」がある。正しい情報がないと正しい判断はできない。
クライアントが言いたい問題は、正確に言えば「せっかく内定を取ったけど、もしかしたらそこはブラックかもしれないとネットで知った。もしブラックなら断って別の会社に移りたいが、今からどんな会社に入れるかも分からずどうすればいいか迷っている」等のはず。
だとすれば、1)その会社がブラックなのかどうか分からなくて困っている 2)もしブラックなら断りたいがどうすれば断れるか分からない 3)しかし断ったとしても次を見つけないといけないがどうすればよいか分からない 4)もしこれから手に入る会社がブラック以下か手に入らないのならば、我慢してブラックでもはいっていた方がいいかもと思うと決めれない  こういう構造です。
そこを共有したうえで、一番の基本はブラックかどうか分からないことだから、ここから手を付けるのはどうか、そのうえで2)−4)は結局ブラックかもしれない今の企業の内定を断るかどうか判断する、となる。
基本は嫌がらないと思います。
ただ、クライアントが頑なに「ブラックかもしれない」ことに拘って「断る」ことを目標にすることを譲れない場合は、カウンセラーは「仮目標」とおいて、「ネットにちょっと書いてあったから断る」では納得してもらえないので、断るにしても実際はどうなのか調べる、等をストラテジーの中に入れて進めることが求められます。
「クライアントが言ったことだから、失敗しても自己責任」というのはプロ失格です。クライアントが気づいてないプロの視点を如何に解決に入れるかが大事です。

Q2)合格点の基準どういう答え方をすると合格になるか、どういう答え方だと不合格になるか知りたかった
A2)受験生だと切実な問題だし、願いですよね。でも、この質問は「私が何をするか」という自分の行為にしか目が向いていません。これが不合格になりやすいパタン。どういえばいいか、決まった行為をすればいい、ではカウンセリングはダメなのです。
クライアントは何を訴えているか、それに対し、自分は何をしたか、結果クライアントはどうだったか(関係構築なら分かってくれたと感じたか、戦略対処なら役に立ったか)この一連の流れが大切。結局はクライアントのためにやっているのですから、プロセスが関係構築なら「クライアントが分かってくれた」と感じるか、問題把握なら「クライアントの自己理解が進み自分の問題がはっきりしたか(共有できたか)」、方策対処なら「クライアントの問題解決目標達成の役に立ったか」から照らしてみて、適切な行為であれば正解は多数あります。
逆に、クライアントが訴えていることや、プロセスの違いによっては、ある場面では正解でも、別の場面では全然ダメになる訳です。
「自分の行為」から「クライアントのために」と視点を移すことが、合格への早道だと思います。
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posted by キャリア研修センター浦安 by田中春秋 at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリアカウンセラー:必要な能力・知識・資格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする